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テレビ会議のしくみ
テレビ会議のしくみ

第1部テレビ会議システムとは?その5.テレビ会議システムの導入形態

第1部テレビ会議システムとは?

その5.テレビ会議システムの導入形態

*このコンテンツには連載当時(2004年)のままの情報が含まれます。ご注意ください。

曽我蔵くん

セミナーも無事に終了し、曽我蔵くんはあわただしく撤去作業に入った。

黙々と片付けを進めながら、セミナーの最中に見聞きした事柄を思い返していた。一番気になるのは、営業担当の川崎さんがお客様に説明していた、「リース」や「ASP」という耳慣れない言葉だった。

そこへ最後のお客様を見送った川崎さんが戻ってきたので、さっそく曽我蔵くんは疑問をぶつけてみる。

曽我蔵くん
「川崎さん。さっき、○○商事の□□部長への説明が聞こえちゃったんですけど、リースやASPサービスって何のことですか?」
川崎さん
「ああ、あれはね、導入形態のことだよ」
曽我蔵くん
「どうにゅうけいたい?」
川崎さん
「テレビ会議システムの設備やシステム一式をどのような形で利用するかってことだね。自社で導入する企業もあれば、レンタルする企業もあるんだ。
さらに自社導入には、会社で購入する場合とリース会社とリース契約を結ぶ場合がある。リース契約なら、自社内に設置していてもテレビ会議システムそのものはリース会社のものだ。
それぞれの特徴は次のようになるよ」

テレビ会議システムの導入形態

自社導入型 購入
  • テレビ会議システムの機器・システム一式を購入する。
  • 機器・システムはお客様が所有する。
リース
  • リース会社がお客様に代わって機器・システムを購入する。
  • 機器・システムはリース会社が所有する。
  • お客様は一定期間中に機器・システムの購入資金をリース料として支払って借り受ける(リース料は経費処理が可能)。
長期レンタル型

・テレビ会議システムを自社で持たずにレンタルする。

・機器・システムはレンタル会社が所有する。

・機器・システムを利用しなくなった場合は解約できる
(契約期間を設けていればペナルティを支払うこともある)

川崎さん
「うちの会社では長期レンタルサービスは扱っていないけど、短期レンタルサービスは提供しているよ。展示会などのイベントや社内研修会などで使用するお客様が多いね」
曽我蔵くん
「なるほど。分かりました。」
川崎さん
「いや。そういう企業には、MCUの接続サービスをお勧めするんだよ。
多地点接続を頻繁に行う企業では、コストや運用面を考えてMCUを自社内に用意した方がいいけれど、多地点接続をめったに行わない企業なら必要なときだけサービスを利用できる方が便利だからね」
導入形態ごとのMCUの接続イメージ
川崎さん
「一方ソフトウェアベースでも、自社内にサーバーを構築する場合と、サービス事業者が構築したサービスを利用する場合があるんだ。
前者が自社導入型、後者がASP利用型だ。
ASPはアプリケーションサービスプロバイダの略で、サービス事業者が提供するサービスのことだよ」

ソフトウェアの利用方法

自社導入型

・自社内にサーバーを構築する。

ASP利用型

・アプリケーションソフトウェアを保有しネットワークを通じて提供する事業者のサービスを利用する(サーバーやMCUはサービス事業者が所有する)。

・主にウェブブラウザを利用してアクセスする。

・サービス事業者側から割り当てられるIDなどを利用してサービスにログインする。

・サービス利用料は月額が主。

・利用時間や利用人数に応じたランニングコストがかかる。
・サービス提供事業者の一例
a-net・MeetingPlaza・V-Cube・Webex 等

曽我蔵くん
「つまり、まとめるとこういうことでしょうか」

導入形態のまとめ

ハードウェア

・専用機タイプでもソフトウェアベースでも自社内に設置される。

・所有者は自社、リース会社、レンタル会社のいずれか。

・MCUの接続サービスを利用することもある。

ソフトウェア

・自社内にサーバーを構築する場合とASPサービスを利用する場合がある

・前者の場合の所有者は自社、リース会社、レンタル会社のいずれか。

・後者の場合の所有者はASP事業者。

参考リンク

    現在ではテレビ会議接続サービスとしてクラウドサービスを選択する方が増えています(2019年8月追記)

  • クラウドのススメ
川崎さん
「どの形態にせよ、お客様が安心して利用できるように、我々が設置からテストまで責任を持ってサポートするんだ」

曽我蔵くんは、川崎さんの話をまとめながらノートにせっせとメモした。さらに質問しようとしたところへ、市川さんの声がかかる。

市川さん
「おーい、曽我蔵くん。勉強熱心なのはいいけど、まだ撤去作業の途中だよ~」
曽我蔵くん
「あっ。す、すみません!!!」

曽我蔵くんは慌てて駆けよろうとし、先ほど自分が広げた空のダンボール箱につまづいて転んだ。

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