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テレビ会議のしくみ
テレビ会議のしくみ

第5部 プレゼンテーションツールとしての活用その3.テレビ会議システムとAVとの連携【音声編】

第5部 プレゼンテーションツールとしての活用

その3.テレビ会議システムとAVとの連携【音声編】

*このコンテンツには連載当時(2004年)のままの情報が含まれます。ご注意ください。

曽我蔵くんと市川さん

周辺機器を繋げることで、テレビ会議システムの活用の幅は広がる。
これまでにPCとの連携や映像系の周辺機器について市川さんから説明を受けた曽我蔵くんは、残る音声系の周辺機器について質問しようとしていた。

マイク・アンプ・スピーカーを利用する

曽我蔵くん
「ところで、イベントやセミナーなどでは、テレビ会議システムに付属されているマイクやスピーカーだと、お互いの声が聞き取りにくいこともありますよね。
3番目にあがっていたマイク、アンプ、スピーカーは、そういう音声の問題を改善するものだという理解でいいんですか?」
市川さん
「その通り。実は音声の問題は重要なんだ。
極論を言うと、映像が見えなくても会議はできるけど、音声が聞こえないと会議は成り立たないからね。音声が乱れたり、雑音が激しくて相手の声が聞き取りにくいと、会議が非常に苦痛になってくる。
これを改善するために、テレビ会議システムのオーディオ機器を拡張するんだ。
オーディオ機器は、外部音声入出力ポートに接続するんだよ」
マイク・アンプ・スピーカーを使用する利点
  1. オーディオ部分を拡張する事によって、クリアで臨場感のある「音質」を再現できる
  2. 会場の大きさや参加人数を考慮した「音質」にすることで、スムーズな会議進行が可能となる
曽我蔵くん
「マイクやアンプ、スピーカーにも、さまざまな種類があるんですね」
市川さん
「そうだね。会議室や会場に適した機器を設置すれば、よりクリアで臨場感のある“音質”を再現できるし、希望に叶った会議を開催できるんだ」

マイクの種類と特長

テレビ会議システムの内蔵マイク
テレビ会議システムの内蔵マイク。
取り外しは不可。1~3名程度参加のVCで使われているケースが多い。性能的にはあまり評価できない。
バウンダリーマイク
会議室のテーブル上に置き、参加者全員の「声」を集音する高感度マイク。
1~5名程度参加のVCで使われているケースが多い。また、テレビ会議専用機のグレードやバウンダリーマイクの性能によっては、増設して使用することが可能。メーカーによりマイク増設個数が決まっているので要確認。
会議室全体の「音」を集音するので、発言している人の声以外の音(咳払いや資料をめくる音など)も同時に集音されてしまう為、相手側に雑音として聞こえてしまう場合がある。
バウンダリーマイク
グースネックマイク
会議室のテーブル上に置き、会議に参加される1人1人に用意される個人専用マイク。
話し手の口元に近位置にマイク部分がくるので、バウンダリーマイクと比較して周囲の雑音の影響がはるかに改善される。グースネックマイクを設備する際にはミキサーなど、音響専用機器が必要になる。
バウンダリーマイク
ハンドマイク
ケーブルの長さにも関係するが、マイクを持って自由に移動しながらでも発言者の声を集音するマイク。グースネックマイクのハンディー版とも言える。
講習やセミナー・イベントで司会者やプレゼンテーターなどが専用に使用するマイクとしてよく使われている。
ハンドマイク
赤外線ワイヤレスマイク
マイクに入った音を赤外線を使って受光装置に飛ばし、音を入力させるコードレスマイク。タイプも様々でバウンダリー・グースネック・ハンドマイクともに赤外線ワイヤレスマイクが存在する。
無線マイクというワイヤレスなものもあるが、無線マイクの周波数が他人に分かってしまうと「盗聴」される恐れがあるため、セキュアな会議をするには不適当 と考えられる。ワイヤレスマイク設備導入を考えられているならば、赤外線ワイヤレスマイクを設備することをオススメしたい。
赤外線ワイヤレスマイク

アンプ・スピーカーの種類と特長

テレビモニターのスピーカーを利用
使用するテレビや会議室の広さにもよるが、1~5人程度であればテレビモニターのスピーカーだけで充分対応可能。
アクティブスピーカーを利用
テレビモニターのスピーカーの音量では少し物足りない場合、または映像出力にプロジェクターを利用するがプロジェクター内蔵のスピーカーでは聞こえない場合、アンプ内蔵のアクティブスピーカーを利用する。目安は1~7人程度。
価格も様々だが比較的安価で高性能なものがあるので、「音声」のちょっとした改善に最適。
デジタルアンプ等のオーディオ機器を利用
テレビモニターのスピーカーやアクティブスピーカーなどで対応できないぐらいの広い会場や出席者がいる場合の音響や、「音質」にこだわった会議を開催したい場合には、デジタルアンプやスピーカーを別に設置することで、参加者全員に違和感無く聞き取れる音質を再現できる。
会議室や会場によっては、音響専門の業者などに設計・設備してもらう必要がある。

テレビ会議システムとAVの連携に関するまとめ

市川さんの説明を聞きながらせっせとメモを取っていた曽我蔵くんは、そのノートを見返しつつ、「すぐにお客様にお渡しできる資料にまとめて、説明してきます!」と宣言した。

映像の入出力

接続可能な機器 端子 使用用途

・テレビ会議用カメラ
(PTZ、固定など)※

・資料カメラ

・DVカメラ

・ビデオデッキ

など

※機種によっては内蔵しているものもあり
入力 【通常】

・相手側の映像やメニューを撮影

【応用】

・ビデオ映像を相手に送信

・資料カメラの映像を送信

・広い会議室の参加者を複数台のカメラで撮影

など

・テレビモニター※

・プロジェクター

・プラズマディスプレイ

・マトリックススィッチャー

など

※機種によっては内蔵しているものもあり
出力 【通常】

・相手側の映像を表示

【応用】

・大会場で大スクリーンに拡大

・セミナールームで複数モニターに分配して表示

など

・PC、RGB対応資料カメラ等

など

入力 (XGA)

・PCや資料カメラの映像をXGAの高解像度で相手側に送信してプレゼンテーション

・プラズマ

・プロジェクター

・RGBモニター※

など

※機種によっては内蔵しているものもあり
出力 (XGA)

・PCや資料カメラの映像をXGAの高解像度で表示

音声の入出力

接続可能な機器 端子 使用用途

・テレビ会議専用機付属マイク

・ミキサー等を利用した音声入力機器全般

・ヘッドセットマイク

など

入力 【通常】

・こちら側の音声を入力して相手側に送信

【応用】

・専用マイクで対応しきれない大人数の会議

・騒がしい場所で周りの音が入らないように指向性の高いマイクを利用

・司会者、講演者等別々にマイクを持たせる

・翻訳ブースと会場の音声の振り分け

など

・テレビモニターのスピーカー

・デジタルアンプ

など


※機種によってスピーカー内蔵のものや、専用サブウーファー、アクティブスピーカーを用意している場合もあり

出力(相手側音声) 【通常】

・相手側の音声を会議室に拡声

【応用】

・ホールや大きな会議室で多人数の人に音声を聞いてもらう

・事務所内でヘッドセットを利用してプライバシーを保持

など

・ビデオデッキ

・録音機器

など

出力 (双方向)

・録画用

・会議議事録

など

※室内に拡声するとエコーの原因になるので注意

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