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テレビ会議初心者ガイド
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テレビ会議初心者ガイド16.標準化について-H.323

16.標準化について-H.323

※ 連載期間:2004年11月 ~ 2006年10月 *一部情報が連載当時のままのものがございます。ご了承ください。

標準化について

テレビ会議システムにおいては、ITU-Tという団体に承認・勧告されているものを標準化という。

標準化とは

  • 共通の技術仕様や規格を作成することを標準化という。
  • テレビ会議システムでは、ITU-Tに承認・勧告されているものを指す。

ITU-Tとは

  • 電信電話技術に関する規格を国際標準化する組織。
    正式名称は、International Telecommunication Union- Telecommunication sector(国際電気通信連合・電気通信標準化部門)
  • アイ・ティー・ユー・ティーと読む。

標準化はなぜ必要か

  • 各企業独自のものがそれぞれに開発されて、多様化したり、複雑化したり、無秩序になることを避けるために国際標準を行う。
    • 各社の独自製品は、自社ユーザーを長く引き止めたり、その市場を独占できるという利点もあるが、産業界全体でみると普及しにくく、市場の成長につながらないという欠点もある。
    • 各社が業界標準に合わせて製品を作れば、ユーザーは選択肢が増える。
    • 競争原理で製品の価格も安くなり、導入に踏み切るユーザーも増える。(市場が成長しやすい)

テレビ会議システムにおけるプロトコル

テレビ会議システムの標準化で一番大きいのはプロトコル。ISDNのH.320、IPネットワークのH.323などがある。

プロトコルとは

  • ネットワークを通じてコンピュータ同士が通信を行なうときに、情報をやり取りする手順などを定めた約束事を指す。(TCP/IPなど)
  • ネットワークプロトコル、通信プロトコル、通信手順、通信規約などと呼ばれることもある。

テレビ会議システムで使用されるプロトコル

  • ISDNで使用されるH.320、IPネットワークで使用されるH.323などがある。
  • ただし、その中身は1つのプロトコルではない。
    • それぞれのネットワーク上でテレビ会議通信の音声や動画を送受信するために、音声・映像方式・データ圧縮伸長方式などを定めたプロトコルを集めたもの。(H.323/320の中にアナログの映像をデジタル化するH.264や、複数の映像を同時に送受信できるH.239が含まれる)
テレビ会議システムで使用されるプロトコル

H.323とは

H.323は、QoSが保証されないIPネットワーク上で、音声・映像・データをリアルタイムにデータ交換するための標準。標準化したのはITU-Tで、マルチメディア通信システム「H.323勧告」とされている。

QoS保証とは

  • Quality of Serviceの略。
  • ネットワーク上である特定の通信のための帯域を予約して、一定の通信速度を提供したり、パケット損失を決められたレベル以下に保ったりする技術のことを指す。
    • IPネットワークはQoSが保証されない「QoS非保証型」のネットワーク。(そこでH.323が重要となる)

H.323とは

  • QoS非保証型のIPネットワーク上で、音声・映像・データをどのようにリアルタイム通信するかについてITU-Tが承認・勧告したもの。
    • マルチメディア通信システム「H.323勧告」
  • H.323が用意しているプロトコルの働きによって、リアルタイム通信で許容できる品質が得られる。
  • ISDN用勧告であるH.320をベースにLAN対応にしたのが特長。
    • H.320-H.323GateWayを使用すれば音声・映像を変換符号化せずに相互接続できる。(H.320やH.323という国際標準規格に準拠しているシステムなら、ISDN回線で接続したA拠点とIPネットワークで接続したB拠点間で相互接続できる)

H.323の機器構成

  • H.323端末
    • テレビ会議システムのほかに、IP電話(Voice Over IP)やパソコンのH.323アプリケーション(MicrosoftNetMeetingなど)がある。
  • ゲートキーパー(H.323端末制御、管理)
  • ゲートウェイ(H.323-H.320相互接続)
  • MCU(多地点接続装置)
  • HUBやルータなど、IPネットワークを構成する機器
H.323の機器構成
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