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導入から運用まで
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第3部テレビ会議の運用編その2.テレビ会議のトラブル対応2【複雑な場合】

第3部テレビ会議の運用編

その2.テレビ会議のトラブル対応2【複雑な場合】

*このコンテンツには連載当時(2007~2009年)のままの情報が含まれます。ご注意ください。

曽我蔵くん

突然、ブロックノイズが出るようになってしまったんです」
と、お客様が言った。続く、
「トラブル時のチェックポイントとやらも全部確認したんですが直りません。どうしたらいいでしょうか」
との言葉を聞いて、曽我蔵(そがくら)くんは背中を冷や汗が伝っていくのを感じた。

複雑なトラブルの可能性がある場合には……

曽我蔵くん
「その現象は発生したのはいつ頃ですか? 環境を変えたとか、機器を取り替えたとか、何かそれまでと変更した部分はありませんか?」
お客様
「実は、営業部が明日のキックオフミーティングにテレビ会議システムを使いたいというので、営業部のオフィスにシステムを移動したんです。移動後にテストを兼ねて起動してみたら、ブロックノイズが発生するようになっていたんですよ。 以前、曽我蔵(そがくら)さんに教えてもらったチェックポイントに沿って、映像ケーブルや入力端子が正しく差し込まれているかも確認しました。ケーブル断線の可能性も考えて、念のために新品に変えてみたりもしました。でも状況は変わらないんです」

うむと、曽我蔵(そがくら)くんは唸った。

もしかすると、これは先方の情報システム担当者様と確認させてもらう方がいい状況かもしれない。社内ネットワークの詳細を知らない、または変更する権限のない社員の方にこちらの指示でネットワーク設定などを変更してもらうと、他のネットワークトラブルを招くことになりかねないからだ。

曽我蔵(そがくら)くんはその旨をお客様に説明し、情報システム担当者様に対応を代わっていただくようお願いした。

情報システム担当者とともに原因を究明

情報システム担当者様に電話が代わり、さっそく曽我蔵(そがくら)くんは次のチェックをお願いした。

1. パケットロスが出ていないか(リモコン操作で、テレビ会議のモニターで確認できる)
  → パケットロスが出ていたら原因は通信回線まわり

お客様の情報シス担当者
「確認しました。パケットロスが出ていますね」
曽我蔵くん
「そうですか。では、原因はシステム本体ではなくて通信回線ですね。では、さらに次の項目を確認してください」

1. 接続先に無線LANなどを選択していないか
   → 無線LANになっていたら有線LANに変更してもらう

2. スイッチングハブのケーブルを挿しなおす

3. スイッチングハブを別のものに変えてもらう

曽我蔵(そがくら)くんは依頼をすませて電話を切った。ここは待つしかない。
しかし、ほどなく先方から連絡が入った。

お客様の情報シス担当者
「曽我蔵(そがくら)さん、分かりましたよ。ハブが10M半二重のリピータハブ(スイッチング機能のないハブ)になっていました。どうやらポートが余っているからという理由で、きちんと確認せずにテレビ会議システムをつないでしまったようです」


曽我蔵くん
「ああ、それではブロックノイズが出るわけですね」

曽我蔵(そがくら)くんは深く頷いた。
テレビ会議システムを設置した会議室では、100M全二重モデルのスイッチングハブを使用している。全二重は送信と受信を同時に通信できるが、半二重はどちらか一方しか処理できず、たとえば送信が終了してから受信することになる。それが10Mbpsのデータ転送能力しか持たないハブであれば、なおさら遅くなるわけだ。パケットロスが生じて、その結果ブロックノイズが出たのだろう。

曽我蔵くん
「では、元のスイッチングハブに戻せば――」
お客様の情報シス担当者
「もう戻しました。ブロックノイズが消えたことも確認済みです」
曽我蔵くん
「ありがとうございます!」

曽我蔵(そがくら)くんは、電話に向かって深々と頭を下げた。情報システム担当者様と2、3言葉を交わして電話を終える。
問題を突き止めて解決するまで時間がかかることも多いのだが、今回は情報システム担当者様のおかげでスピード解決となった。
川崎さんへ報告するため、曽我蔵(そがくら)くんは明るい気持ちで席を立った。

【ブレイクタイム】複雑なトラブルの際には……
川崎さん

営業の川崎です。

今回の曽我蔵(そがくら)くんは、複雑化する前にトラブルを解決できました。社内ネットワークのプロである情報システム担当者の方にご登場いただいたことが、早期解決につながった理由の1つですね。

情報システム担当者に何でも丸投げしてしまうのは問題ですが、上記の曽我蔵(そがくら)くんのつぶやきにあったように、社内ネットワークを変更する権限のない社員の方がネットワーク設定などを変更してしまうと他のネットワークトラブルを招いたりする可能性が生じるのです。そのため、トラブルが複雑な場合には情報システム担当者に対応をお願いすることが多々あります。
当社サイドでも、トラブル状況によってサポートセンターの技術社員が担当させていただきます。
ぜひともご協力をお願いします。

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