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テレビ会議技術解説
テレビ会議技術解説

第1回 動画伝送技術その4 映像ノイズのまとめ

テレビ会議技術解説 第1回 動画伝送技術

その4 映像ノイズのまとめ

*このコンテンツには連載当時(2008年)のままの情報が含まれます。ご注意ください。

映像取得にかかわるもの

フリッカー

カメラによっては、映像がちらついてうまく見えないことがあります。このちらつきを「フリッカー (flicker) 」といいます。これはシャッタースピードに関連した問題です。
日本は世界的に特異な国で、交流電源の周波数が地域によって異なります。東日本はおおむね50Hz、西日本はおおむね60Hzです。
日本の室内で利用されている光源で一番多いと思われるのが、蛍光灯です。
蛍光灯は、交流電源の周波数にあわせて、点灯消灯をくりかえします。フレームレートが30fpsになるように30Hzでカメラがシャッターを切ると、50Hzの蛍光灯の下では、シャッターを閉める周波数と蛍光灯の点滅する周波数が異なるので、1コマあたりの光の強さに差が出てしまいます。このため、東 日本で蛍光灯を利用する場合は、50Hzでシャッターを切るような仕組みが必要です。
なお、カメラによっては自動補正してくれますし、固定シャッタースピードのカメラであっても、シャッタースピードを切り替えることができるものもあります。
また、この問題は蛍光灯の問題ですので、白熱灯を利用した場合はおきません。蛍光灯でも、インバーター方式を用いるタイプであれば、点灯消灯のタイミングは交流電流と関係がなくなり(通常は20~50kHzなど非常に頻繁に点灯消灯を繰り返すようになっている)問題ありません。

増幅ノイズ

特に暗い部屋を映しているときに、出てきやすいノイズです。ほとんどコントラストがないものを無理やり見えるようにしようとするために、全体的に白っぽく、画面が粗く感じられます。部屋を明るくするのが一番大事です。
なお、特にHDを利用するときには部屋を明るくしたほうが、よりキレイに映像を映すことができます。

リフレッシュレートのミスマッチ

PC からの映像入力を行うとき、うまく映像を端末にとりこめないことがあります。これは、PCから出力されている映像の解像度とリフレッシュレートの組み合わせに、端末が対応していないために起こるのが原因の一つです。利用するPCのリフレッシュレートと解像度を、端末が対応しているものかどうかの確認をお願いします。

映像圧縮にかかわるもの

ブロック

ブロックノイズは、低ビットレートにもかかわらず動きの激しい映像を表示しようとして、失敗するときに出ます。これはテレビ会議などの圧縮を利用するとき、画面をブロック単位で構成するからです。情報量が足りていると隣のブロックとシームレスにつながったように見えます。情報が不足しているとブロック内に必要な表現ができないためにぼけた感じになり、隣のブロックとは断続的につながっているようにみえます。このためブロック自体が目立ってしまう状態になります。根本的には伝送する情報量を増やすために帯域を増やすのが解決策です。あるいは、圧縮符号化の方法 としてH.261やH.263 を利用している場合、より圧縮効率の高いH.264に置き換えると改善することがあります。

モスキート

色の変わりが激しいところや、人と背景の境界でおこりやすいノイズです。名前の由来は、細かい色化けが、蚊の群れがまとわりついたような感じでのるためといわれています。低ビットレートで高圧縮の通信をしているときに起きやすいです。

参考資料
  • ITU-R BT.601
  • 電波法施行規則
  • H.264/AVC 教科書
  • H.323/MPEG-4 教科書
  • ポイント図解式最新 MPEG 教科書
  • ポイント図解式標準ブロードバンド+モバイル教科書
  • 家電製品エンジニア資格  AV 情報家電の基礎技術( NHK 出版)
  • Wikipedia  リンク: http://en.wikipedia.org/wiki/IEEE_1394
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