サポート終了が迫るテレビ会議システム──無視できない“転換点”とは?

ビジュアルコミュニケーションニュース

かつて多くの企業で採用されていたH.323/SIP方式のテレビ会議システムは、コロナ禍をきっかけにMicrosoft TeamsやZoomなどクラウド型のWeb会議へと移行する企業が増えた現在も、なお使い続けている企業・団体が少なくありません。
その背景には、セキュリティ重視BCP(事業継続計画)対策などの明確な理由があります。

  • クラウド型会議は便利だが、社内ネットワークとの統合や制御が難しい
  • 自社の閉域網内で、セキュアな通信環境を維持したい
  • 災害など有事の際、外部インフラに依存しない通信環境を確保したい

こうした要望に応える形で、オンプレミス構成が可能なテレビ会議システムは、閉域網で安全に使える会議インフラとして、高く評価されてきました。しかし現在、その安定した環境に「メーカーサポート終了」という転換点が訪れています。

メーカーサポート終了という転換点

従来型テレビ会議システムの代表的なメーカーであるPoly(旧Polycom)およびCiscoが相次いで製品のメーカーサポート終了(EoS)を発表しています。

Poly(Polycom)製品:MCU(多地点接続装置)・テレビ会議専用端末のサポート終了

H323 EOS

  • MCU
    • RMX4000シリーズ
    • RMX2000シリーズ
  • テレビ会議専用端末
    • RealPresence Group 310/500/700

いずれも導入企業が多い人気機種ですが、メーカーサポート終了後は故障時の修理・部品交換ができなくなります。
特に複数拠点をつなぐ「会議の要」ともいえるMCUが故障した場合、多地点会議が不可能となり、従来の運用自体が成り立たなくなるリスクがあります。

Cisco製品:メーカーサポートが終了したテレビ会議専用端末は、Webex連携不可に

Cisco社は、2025年6月1日以降、メーカーサポートが終了したテレビ会議専用端末について、同社のオンライン会議サービス「Webex」への接続ができなくなると発表しました。
2025年6月1日以降、以下の機種ではWebexとの接続・登録ができなくなります。

  • テレビ会議専用端末
    • SXシリーズ(SX10/SX20/SX80)
    • MXシリーズ
    • DX70 など

古い機種をクラウド環境から除外することでセキュリティ強化し、安全な環境を維持するための仕様変更ですが、メーカーサポートの終了した端末は、Webex環境下においてテレビ会議端末として利用ができなくなります。

これからどうする?──VTVジャパンがご提案する「3つのリプレイスソリューション」

現時点では問題なくハードウェアを利用できているとしても、メーカーサポートが終了した製品は以下のリスクが想定されます。

  • 故障時の部品供給・修理対応ができない
  • セキュリティパッチやファームウェア更新が提供されず、システムが脆弱化
  • 最新のクラウド会議サービスに対応できない

VTVジャパンでは、従来のテレビ会議の運用スタイルを活かしながら、現代のニーズに対応する “3つのリプレイスソリューション”をご提案しています。

【オンプレミス】MCU(多地点接続装置)ソリューション
~従来型機器を活かしながら、安全に新オンプレMCU環境へ段階移行~

Pexip Infinity + VBM
高性能なオンプレミス型MCU「Pexip Infinity」と、VTVジャパンが開発した会議予約・管理システム「VTV Booking Maker」を組み合わせたパッケージ製品です。
オンプレミス構成によって高いセキュリティ性を確保しつつ、従来の多地点会議に必要な機能を網羅しています。TeamsやZoomなどのクラウド会議との連携、会議の予約・録画・端末管理機能など、従来の運用を維持しながら現在の会議運用に必要な機能にも対応できるので、「段階的な移行」「リスクの少ないリプレイス」に最適です。

【詳細はこちらから】オンプレミス型のオンライン会議MCUソリューション

【オンプレミス】VTV Office Leap
~「会議」ではなく“つながる”を重視した運用に最適。BCP対策にも有効な常時接続ソリューション~

常時接続システムVTV Office Leap
VTV Office Leapは、常時接続によるオフィス空間共有を目的に開発された、オンプレミス設計の常時接続専用システムです。
社内ネットワーク下で稼働し、フルHD画質の映像と高品質な音声によるコミュニケーションを実現します。4~9拠点での接続を想定した分割レイアウトを採用しているほか、時報機能や自動接続・切断など、オフィス間の常時接続に特化した機能のみを搭載しています。
外部サービスの障害による影響を受けない、安定した閉域網設計によりBCP対策としても有効です。

【詳細はこちらから】オンライン常時接続システム VTV Office Leap

【クラウド】Microsoft Teams Rooms
~脱オンプレミスで実現する、Microsoft Teamsベースの多地点会議環境構築~

Teams Rooms
Microsoft Teams Roomsは、会議室での利用を前提に設計されたMicrosoft Teamsの専用機ソリューションです。
Microsoft Teamsのオンライン会議プラットフォームを介して各拠点のTeams Rooms端末やPCを接続することで、従来の多地点会議スタイルを踏襲しながら、クラウド環境への移行を実現します。
Microsoft Outlookと連携させることで予約した会議にTeams Roomsから直截参加できるなど、Microsoft 365導入企業にとっては、効率よくオンライン会議に参加できる環境が整えられるソリューションです。

【詳細はこちらから】会議室からMicrosoft Teamsに参加できるソリューション Microsoft Teams Roomsとは?

従来型のテレビ会議システムからのリプレイス相談、いつでも承ります

VTVジャパンでは、現状分析からリプレイスプランのご提案、導入支援までワンストップでサポートします。
「どのソリューションが自社に合うか分からない」「今の構成で移行できるか不安」「顧客から、MCUのリプレイス提案を依頼された」――テレビ会議システム・MCUリプレイスにまつわるさまざまなお悩みに、VTVジャパンがご対応いたします。お気軽にご相談ください。