Web会議がブラウザから参加できるしくみ:WebRTCとは?

知る・学ぶテレビ会議ディクショナリー
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Web会議ディクショナリー・登場人物

田中さん、上田さん、鈴木さんのおじさん3人組は、美味しいものが大好きなランチ友達。
最近は3人の勤務する会社でもIT化がすすみ、ITに疎い田中さんと上田さんはいつもランチのときに、ITに詳しい鈴木さんにこっそりと質問をしています。


田中さん
田中さん

今日取引先から、自分の会社で使っているLifesize CloudっていうWeb会議で開催する会議に参加してほしいって言われたんだ

上田さん
上田さん

Lifesize Cloud? それってうちの使ってるのじゃないよね? わざわざその会議のためにアカウントとか買わないといけないの?

田中さん
田中さん

あぁ、それは大丈夫みたい。うちがLifesize Cloudを買う必要はないってさ
私が普段使っているPCから無料?で参加できるって言われたよ

だけどLifesize Cloudは使ったことがないからさぁ
どうやって自分のPCからLifesize Cloudの会議に参加したらいいか、全然わからないよ・・・鈴木さん何か知ってる?

鈴木さん
鈴木さん

Lifesize Cloudは前に利用したことがあるのですが、たしか無料のアプリをインストールして使う方法と、ブラウザから参加する方法があったはずですよ

田中さん
田中さん

あ~、なんかそんなこと言ってたな、アプリとかブラウザとか・・・
招待メール送るから、好きなほうで参加してくださいって言ってたなぁ。どっちが簡単?

鈴木さん
鈴木さん

ブラウザならアプリのダウンロードやインストールをしなくてもいいので、田中さんにはブラウザが良いと思いますよ
招待メールに書いてあるURLをクリックすればブラウザが勝手に開いて会議に接続できますよ! 簡単でしょう?

上田さん
上田さん

へ~、Web会議ってブラウザからでも参加できるんだ! 知らなかったなぁ
なんでアプリを使わなくてもブラウザからWeb会議ができるの? 教えてよ~ 鈴木さん!

ブラウザからWeb会議に接続できる仕組み「WebRTC」とは

ブラウザからWeb会議ができるのは、「WebRTC」という技術を利用しているからです。WebRTCとは「Web Real-Time Communication」の略称で、Webブラウザを通して映像や音声、その他のデータをリアルタイムでやり取りすることができます。

ブラウザからWeb会議ができるのは、「WebRTC」という技術を利用しているからです。WebRTCとは「Web Real-Time Communication」の略称で、Webブラウザを通して映像や音声、その他のデータをリアルタイムでやり取りすることができます。

鈴木さんの解説

ブラウザでリアルタイムなコミュニケーションのやり取りを実現するためには、さまざまな技術が必要になるのですが、これらの技術の集合体をWebRTCと呼び、さまざまな技術を簡単に利用できるようにした仕組みをWebRTC APIと言う、という感じでしょうかね。WebRTCはオープン規格で、アップル、Google、マイクロソフト、Mozilla、Operaなどがサポートしていることもあり、多くのソフトウェアで採用されています。

テレビ会議やWeb会議のメーカー各社はこのWebRTC APIを利用して自社のシステムでブラウザから会議に接続できるように開発を行っています。WebRTCに対応したWeb会議はプラグインなしでブラウザから会議に接続できるので、たとえば今回の田中さんのように取引先からゲストユーザーとして会議に参加してほしい時などに、わざわざ専用のアプリを入れなくても会議ができるので、相手に負担をかけることなく気軽に会議参加の依頼ができるのが良いですよね。

WebRTC APIはそのまま利用する分には良いのですが、イレギュラーな仕様にしたい場合は途端に難しくなるようです。同じPCで利用するWeb会議でも、専用アプリから参加するときとブラウザから参加するときでは利用できる機能が異なることがあるのは、この辺りも理由のひとつなのでしょうかねぇ。
専用アプリのほうができることが多いので、よく利用するのであればアプリのインストールがおすすめです。

WebRTCの通信方法はP2Pです。P2Pとは「Peer to Peer」の略称で、サーバーを介さず、端末同士が直接通信を行う通信方式のことを指します。ただより多くの拠点との通信をおこなうWeb会議ではP2Pだと負荷が高くなり品質が劣化してしまうため、サーバーを介してデータを送受信することで回線の問題を解決できるクライアント・サーバー方式が利用されているようです。

WebRTCの通信方法:P2Pとクライアントサーバーの違い

クライアント・サーバー方式にはSFU(Selective Forwarding Unit)とMCU(Multi-point Control Unit)があります。SFUは自分のデータをSFUサーバーに送り、参加者全員のそれぞれのデータを個別に受け取るため、データの品質は良いのですが参加者の人数が多いと通信負荷が大きくなります。MCUは自分のデータをMCUサーバーに送るとMCUサーバーが参加者全員のデータを一つにまとめてくれるのでそれを受け取るため、通信負荷は低く安定した通信ができる反面、データの送受信時にデータの圧縮、解凍を行うためデータの品質が劣化してしまいます。またサーバーへの負荷が集中するのでハイスペックなサーバー、つまり高額なサーバーが必要となります。
同じWebRTCを採用していても、クオリティが異なるのは各メーカーでどの方式を採用しているかにもよるのでしょうね。

クライアント・サーバー方式:SFUとMCUの違い

WebRTCに対応しているブラウザは、PCではEdge、Chrome、Firefox、Safari、Opera、Vivaldi、Braveなどがあります。スマートフォンなどのモバイル端末では、AndroidはChrome、Firefox、Opera Mobileなどがあり、iOSはSafariが対応しています。

ブラウザごとにサポートレベルが異なるため、各メーカーでは開発するブラウザを絞って提供しています。利用するWeb会議ツールがどのブラウザを提供しているか、事前に確認してくださいね。


田中さん
田中さん

すっきりしたところで、そろそろ注文しようか
やっぱり源来酒家(ゲンライシュカ)にきたら麻婆麺だよね

上田さん
上田さん

私は酸辣湯麺の麺固めで大辛で!

鈴木さん
鈴木さん

う~ん、迷いますね・・・
とろろ麻婆麺? 食べたことがないから、これにしようかな

今日おじさん達が行ったランチのお店
源来酒家(ゲンライシュカ) 神保町店
麻婆麺が名物メニューの中華料理店。麻婆麺はスタンダードなモノからチーズ、カレー、とろろなどアレンジメニューも豊富で何度も行きたくなるお店。VTVジャパン 東京オフィス(九段下)から歩いて5分。弊社へご来社の際のランチにおすすめです。