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導入から運用まで
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第3部テレビ会議の運用編その3.トラブルシューティング

第3部テレビ会議の運用編

その3.トラブルシューティング

*このコンテンツには連載当時(2007~2009年)のままの情報が含まれます。ご注意ください。

このところ、曽我蔵(そがくら)くんは業務の合間に時間をつくって、ある資料を作成していた。 時折うーんと腕組みしては席を立ち、営業や技術の先輩達に質問をぶつけている。テレビ会議システムを導入していただいたお客様に関する資料をひっくり返しているときもあった。 そんな日々をしばらく繰り返した後、曽我蔵(そがくら)くんは川崎さんをつかまえ、目を輝かせて報告を始めた。

解決方法が分かればトラブルは恐くない!?

曽我蔵くん
「お客様から質問を受けたり、過去の記録を確認して気づいたんですが、テレビ会議システムのトラブルって切り分けが難しいんですよね。たとえば先日お問い合わせのあった「画面に何も映らない」って問題も、原因がモニターそのものにあるのか、テレビ会議システム本体なのか、ケーブルなのか、ネットワークなのか、お客様がすぐに判断するのは難しいと思うんです」
川崎さん
「……うん。そうだね」

唐突な曽我蔵(そがくら)くんの話に、川崎さんはいくらか首を傾げながらも鷹揚に頷いた。
曽我蔵(そがくら)くんが何を言いたいのか、その言葉の先を待つことにしたらしい。
一方の曽我蔵(そがくら)くんは、そんな川崎さんの暖かい(生暖かい?)視線には気づいていないようだ。

曽我蔵くん
「考えてみると、確かにテレビ会議システムはネットワークや映像面、音声面とトラブルの要素が多いので、我々ですら何が原因かということを突き止めるために苦労することがありますね。
でも、原因が簡単なものについては、その解決方法さえ明確にすれば、お客様ご自身でも対応できると思うんです。そこで、そのような簡単な項目を集めて“トラブルシューティング”としてまとめてみました!」

曽我蔵(そがくら)くんは、いそいそと手にしていたファイルを広げた。
ほほうと呟きながら、川崎さんはそれを覗き込む。

曽我蔵(そがくら)くんによる「トラブルシューティング集」

【映像関係】

モニターに何も表示されない。

・端末とモニターのスイッチが入っていることをご確認ください。

・モニターの入力切替で、テレビ会議システムの入力が選択されているかをご確認ください。

自拠点の映像が表示されない。

・カメラの前にさえぎるものがないことをご確認ください。

・カメラ切り替えのメニューで室内カメラが正しく選択されているかをご確認ください。

カメラのピントがあわない。

カメラのレンズが汚れていないかご確認ください。

・ズームを調整し、真っ白な壁などを移していないかご確認ください。

カメラの映像が暗い。

・カメラに直接光が入り、逆光になっていないかご確認ください。カーテンを閉める、カメラの向きを変えるなどを試してみてください。

【音声関係】

相手に自分の音声が聞こえない。

・マイクのミュートボタンをご確認ください。

・マイクケーブルが正しく接続されているかご確認ください。

・相手側でシステムとモニターの音量、ケーブルの接続を確認してもらってください。

音声が聴き取りにくい。ハウリングやエコーがする。音声が途切れる。

・マイクは正しい位置に設置されているかご確認ください。

・スピーカーの近くにマイクが置かれている場合は、スピーカーから離れた場所に置いてください。

・音量が高すぎないか、エコーキャンセラが有効になっているかをご確認下さい。

・スピーカーとシステムを接続するケーブルが正しい位置に接続されているかをご確認ください。

※上記4項目ともに、自拠点/相手側拠点の双方で確認してください。

【ネットワーク関係】

IPアドレスは正しいのにIP接続ができない。

・まずPINGが届くことをご確認ください。

・IPアドレスが競合していないかご確認ください。

・システムのスイッチが入っていることをご確認ください。

・ゲートキーパーをご利用の場合、両システムのゲートキーパーの有効/無効をご確認下さい。

・情報システム担当者にネットワークの変更がなかったかご確認ください。

【その他】

リモコンでの操作ができない。

・リモコンの電池が切れていないかご確認ください。

・リモコン受光部が隠れていないかご確認ください。

起こりやすいトラブルはあらかじめ認識しておこう

曽我蔵くん
以前にまとめたチェック項目と類似していますが、このようなあらかじめ想定されたトラブルの解決方法を一覧にして、お客様にお渡ししておくのも必要だと思うんです。導入検討時にお客様が抱える不安を軽くすることにもなりますよね
川崎さん
「その通りだね。(大きく頷く)
導入したシステムに生じがちなトラブルについて、あらかじめ認識していただくことは、お客様にとってもいいことだよ。導入時に、曽我蔵(そがくら)くんがその一覧をもってお客様に説明してもいいよね。きっと、トラブルが生じたときに思い出してくださるお客様もいらっしゃんじゃないかな」
曽我蔵くん
「導入が決定しているお客様がいらっしゃいますので、まずはそこで使ってみることにします 」

川崎さんの賛同を得た曽我蔵(そがくら)くんは、嬉しそうに返答して手元のファイルに目をやった。 ふと、思いついて提案する。

曽我蔵くん
「そうだ。今後、お客様からいただいた質問項目を追加していけば、より内容が充実しますね」
川崎さん
「ただ単に項目を追加するだけだと、分かりにくくなってしまうことも多いから、トラブルシューティングとしての内容は吟味した方がいいね」
曽我蔵くん
「なるほど。かえってお客様を悩ませる結果になっても困りますね」
川崎さん
「それに、トラブルシューティングも重要だけど、お客様はテレビ会議の利用を開始した後に使用環境や使用用途が変化したり、突然担当者が転勤になるなど、運用にかかわることで悩みを抱えてしまうことも多いんだ。
そのような相談にもきちんと応えられるように、しっかりフォローして行こう」

「はい!」と、曽我蔵(そがくら)くんは力強く返答した。

【ブレイクタイム】トラブルを把握しておくこともトラブル防止につながります
川崎さん

営業の川崎です。

今回をもって3回続いた「トラブル対応編」、そして、12回に渡ってお届けしてきた「導入から運用まで」が最終回を迎えました。
読者のみなさまが抱える「お悩み」は、この中にあったでしょうか。そして無事に「解決」できましたか?

テレビ会議システムの導入前の悩みはつきません。そして、導入後には思ってもみなかった問題が浮上することもあります。各メーカーのマニュアルにも「トラブルシューティング」が掲載されていますので、ぜひご一読ください万が一、それでも解決できない問題が発生した場合には、どうぞ当社までご相談ください。お問い合わせページ

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