大久保先生に聞くテレビ会議教室
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15.テレビ会議の将来
この「テレビ会議システム入門2 大久保先生に聞くテレビ会議教室」も、今回で最終回を迎えます。
前回までは、IPネットワークの抱える課題についてご説明いただきました。最終回となる今回は、テレビ会議の将来についてがテーマです。
現代社会におけるテレビ会議システムの役割とは何でしょうか。
大久保先生 |
私のNTT時代の上司で、現在は北海道工業大学にいらっしゃる渡辺先生がおっしゃるには、日本人はモノローグタイプで、西洋人はダイアログタイプだというんですね。 物事が複雑化して、かつ細分化しているのがいまの世の中ですので、その中から新たなものを見出す上で対話がかかせないのも確かです。お互いに刺激し合って何かを生み出していくには、対話が減ることはないでしょう。 |
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今後はどの方向に発展していくと考えられますか。
大久保先生 |
テレビ会議も映像通信です。電話と組み合わせようというのが、これまで考えられていたテレビ会議の1つの発展アプローチなんでしょうけれど、今後はどうしていくかが問題ですね。考えられるものとしては、テレビなどの放送型のものと組合せる選択もあるかなと思っています。 私達はいま、同じ番組を見ながらみんなでワイワイ楽しむという機会が増えています。たとえばサッカーの試合のように、どこかの大きなスクリーンを見ながらみんなで応援するパブリックビューイングのことですね。そのようなことをテレビ会議でもできないかと、「Talk-together TV」と呼ばれるようなものを手がけているところです。 人の話しを聞く、人に話しをするというのは、基本的な欲求であるだけでなく、究極のエンターテイメントだと私は思っています。 |
最近は、家庭でもメッセンジャーなどでビデオチャットを始める人が増えましたね。海外留学されたお子さんと話しをしているという年配の方がいらっしゃいました。
大久保先生 |
家庭では、テレビ会議は電話というより面談に近いメディアだと思います。家庭の中にいて、遠くの人と会うことをテレビ会議で実現するには、テレビの上にカメラがあって、ソファに座ってゆったり話しをするというスタイルでしょうか。年老いた親の様子を見たいとか、孫と話したいなど、需要はあるような気がします。 そういえば、天野祐吉さんという方が新聞コラムでNTT東日本のテレビ電話のCMを褒めていました。CMの内容は、都会に住んでいる息子一家と田舎で一人暮らしをしている父親が、テレビ電話で会話をするというものです。息子が風呂からあがってくると、テレビ電話のこちら側では幼い子どもが、向こう側では父親が眠り込んでいる。「ああ話しながら眠ってしまったんだな」と、テレビ電話の画面をコツコツ叩いて父親を起すんですね。 相手の映像があると、安心して、落ち着いて話ができるという効果があると思います。音を聞くだけだと、相手の様子が分からないので集中力が切れるというのがありますね。極端なことを言うと、相手が一瞬眠っていても分からないわけですから。 |
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ありがとうございました。 これまで15回の長きに渡って、大久保先生の貴重なお話しを伺ってきました。テレビ会議システムの将来がどうなるのか、非常に楽しみです。 |






