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テレビ会議初心者ガイド
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テレビ会議初心者ガイド7.円滑なテレビ会議のための技術-映像系

7.円滑なテレビ会議のための技術-映像系

テレビ会議システムには、円滑にコミュニケーションを図るための技術が装備されている。
映像に関する技術を下記にまとめた。

※ 連載期間:2004年11月 ~ 2006年10月 *一部情報が連載当時のままのものがございます。ご了承ください。

遅延の減少とリップシンク

「遅延をなるべく抑え」かつ「リップシンク」を行うことで、テレビ会議での自然な会話が実現する。

遅延が発生する理由

  • 遅延は映像データの処理が重いために発生する。
  • 音声データだけであれば、電話と同じようにほとんど遅延を感じない速度で処理できる。

遅延の減少対策

  • 円滑なリアルタイムコミュニケーションを行うには、いかに遅延を少なくするかが鍵となる。
  • 人間は、0.5秒以上の遅延が発生すると、コミュニケーション中にストレスを感じ始める。
  • テレビ会議システムでは、遅延をだいたい0.3~0.5秒くらいに抑えている。(メーカーによって多少の差がある)

リップシンク

  • リップシンクとは、映像データと音声データの同期を取る技術のことを指す。
  • 映像データの処理に時間がかかるため、映像データと音声データを並列に処理すると音声と映像にズレが生じる。この対策としてリップシンクを施す。
    • リップシンクを行っていない場合 :
      • 「こんにちは」という声が聞こえてからモニターに映る人物の唇が「こんにちは」と動く。
    • リップシンクを行っている場合 :
      • 音声の「こんにちは」と唇の「こんにちは」が同期する。
  • リップシンクによって、テレビ会議で相手側と話していても、相手側の映像と音声のズレをあまり感じない。
リップシンク
リップシンクあり(上)とリップシンクなし(下)

音声追尾カメラ

発言者を音声検知し、自動的にカメラを動かしたりズームアップする。

音声追尾カメラの利点

  • テレビ会議システムは、会議室全体を映したり発言者だけを映したなど、簡単な操作でカメラを切り替えられる。
    • 出席者全員を映せば、誰が出席しているのかひと目で把握できる。
    • 発言者をクローズアップすれば、視線や細かい表情まで伝えることができる。
  • このカメラワークがテレビ会議では重要。
    • しかし、会議中に発言しながらリモコン操作するのは意外に煩わしい。
    • 専用オペレーターを置くのも現実的ではない。
  • 司会進行役がカメラアングル操作を兼務する場合、会議に集中できなくってしまうという弊害が起こりがち。
    • カメラアングルをほとんど変えない、もしくは1箇所に固定してしまうようになる。

音声追尾カメラの原理

  • 音声で発言者の位置計測を行って、自動的にカメラを動かす。
  • 音声検知で、自動的にカメラが上下左右にアングルを変えたりズームする。(手動でカメラワークを行う必要がない)
音声追尾カメラ
音声を検知してカメラが自動的にアングルを変える

複数の映像を同時に送受信するH.239

「テレビ会議映像」と「パソコン画面」など、複数の映像を同時に送受信する。

H.239とは

  • 2003年にITU-Tで標準化された、デュアルモニターの規格。
  • メインカメラが映す「相手の顔」+「パソコン画面」などの資料にあたる映像など、複数の映像が同時に送受信できる。
  • 「テレビ会議+パソコン画面」だけでなく、「パソコン画面+書画カメラ映像」「ビデオ映像+パソコン画面」のように自由な組合せが可能。

デュアルモニター

  • 2台のモニターに、映像を同時に表示する。
複数の映像を送受信するH.239
相手の姿と資料を同時に送受信して表示する