ページの先頭です。
このページの本文へ移動します。
 平日9:00-17:30  03-5210-5021
導入事例
導入事例

導入事例
オンプレミスMCU導入事例:大手インフラ会社様

オンプレミスMCU導入事例:大手インフラ会社様

2025年12月9日2025年12月9日

クラウド全盛でも“オンプレが必須”――大手インフラ企業のBCPを支える Pexip Infinity+VBM リプレイス事例

オンプレミスMCU導入事例:大手インフラ会社様

BCP対策とセキュリティが最重要となる大手インフラ会社様では、一般的な社内会議は Microsoft Teams に移行しつつも、有事の際にも社内コミュニケーションを確実に維持できるオンプレミス型テレビ会議システムが欠かせません。
しかし、5年前に導入した多地点接続サーバーのメーカーサポート終了が迫り、BCPの要となるオンプレミス型会議基盤のリプレイスが急務となっていました。
VTVジャパンは、オンライン会議分野で培ってきたオンプレ構築のノウハウと Pexip Infinity を中心としたソリューションにより、同社の厳しいセキュリティ要件を満たす新たなオンプレミス会議環境の構築から運用体制づくりを支援しました。

BCPとセキュリティを最優先する大手インフラ企業に、なぜオンプレミス型のオンライン会議システムが必須だったのか

浮上した問題・課題
  • 利用していたオンプレミス多地点接続サーバのサポートが終了。リプレイスが必要に

国内の大手インフラ会社様では、社会インフラを支える企業として、災害や障害が発生した際にも迅速かつ確実に情報を共有できる体制が求められています。日常の会議や平時のコミュニケーションについては、すでに Microsoft Teams の活用が進んでいました。
一方で、大規模災害やネットワーク障害など、インターネット接続自体に影響が出るケースも想定する必要があります。そのような状況下でも、拠点間や指令系統のコミュニケーションを維持するため、社内ネットワーク上で完結するオンプレミス型のオンライン会議システムは、同社にとって「最後の砦」となる存在でした。
ところが、このBCP対策に利用してきたオンプレミス会議の基盤である多地点接続サーバーのメーカーサポート終了が目前に迫っていました。セキュリティポリシーや既存の運用スタイルを維持しつつ、同等以上の機能・信頼性を備えた新システムへ切り替える必要があり、リプレイスプロジェクトが立ち上がりました。

生産終了が相次ぐ中でのリプレイス―Pexip Infinityと開発ソリューションで既存仕様を再現

BCP対策で2つのデータセンターを用意
2023年、弊社パートナー企業からの声掛けをきっかけに、VTVジャパンは本プロジェクトの入札に参加しました。市場ではクラウド型オンライン会議サービスが主流となり、オンプレミス型のテレビ会議製品の生産終了が相次ぐ中で、オンプレミス型テレビ会議システムの構築に関する豊富な経験と知見を蓄積していた点をご評価いただき、今回のご相談へとつながりました。
今回の入札仕様書は、現在運用中のオンプレミス型テレビ会議システムをベースに作成されており、従来と同等の機能と運用を新環境で再現することが求められていました。そこでVTVジャパンは、システム中核の多地点接続プラットフォームに Pexip Infinity を採用し、自社開発の予約管理システム「VTV Booking Maker(VBM)」や録画ソリューション「EazyRec」を組み合わせることで、不足する機能を補完する構成を提案しました。
特に課題となったのは、同社独自の認証方式や厳格に分割されたネットワークセグメントへの対応でした。標準機能だけでは賄えない部分については、VTVジャパンの開発製品や設定ノウハウを組み合わせることでフィットギャップを丁寧に埋めていきました。その結果、同社の要件を満たす具体的なシステム構成として評価され、2024年夏に本案件を落札しました。

BCP拠点を含む2拠点構成と手厚い検証・マニュアル整備で、安心して運用開始へ

落札後、VTVジャパンは運用会社も交えた打ち合わせをスタートしました。メイン拠点とBCP拠点の2つのデータセンターにまたがるオンプレミス会議基盤を構築し、有事の際にもいずれかの拠点でテレビ会議を継続できる冗長化を行うことになり、同社指定の独自様式に沿って必要なドキュメントを作成し、導入後の運用フローも合わせて確認しながら定例会で計画を進めました。
本番構築に先立ち、VTVジャパン社内に本番環境と同様の疑似環境を構築しました。この環境にユーザー企業および運用会社の担当者を招き、接続性や操作性、運用手順など多岐にわたる検証試験を実施しました。事前に双方の合意を得たうえで本番環境の構築に着手したことで、構築後の手戻りや認識の齟齬を最小限に抑えることができました。
同社のセキュリティポリシーに基づく独自のネットワークセグメントや認証方式への対応には苦戦する部分もありましたが、個別要件に合わせた設計・調整を重ね、2025年6月に本番環境の構築を完了しました。その後は試験フェーズに入り、安定稼働を確認しています。
ユーザー展開に向けては、社内SNSで公開するユーザー向け動画を含め、約20種類におよぶマニュアルを作成し、提出しました。エンドユーザー向けの操作マニュアルだけでなく、管理者・運用担当者向けの資料も整備することで、現場での定着とスムーズな運用開始を支援しています。
2025年9月には検収が完了し、現行システムから新しいオンプレミス会議システムへの切り替え作業が開始されました。現在は保守フェーズに移行し、VTVジャパンが継続的な運用サポートを行っています。同社では、平時の一般会議はクラウド型の Microsoft Teams、有事の際はオンプレミス型のテレビ会議基盤と、用途に応じたハイブリッドな会議運用を実現しました。

クラウドWeb会議とオンプレミステレビ会議でハイブリッド運用

主要な導入システム

VTVジャパンが提供するMCUソリューションについては以下を参照ください。

お客様事例の絞込み検索

導入企業

  • 山﨑建設株式会社様
  • 興和アシスト株式会社様
  • エクストリームネットワークス株式会社様
  • 株式会社生活総合サービス様
  • 日本特殊陶業株式会社様
  • クリヤマ株式会社様
  • 株式会社プライムアシスタンス様
  • 赤穂化成株式会社様
  • 株式会社MORESCO様
  • 株式会社アマナ様
  • エルナー株式会社様