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第5回「会議こそが"強い企業風土"をつくりあげる」
株式会社LDSS 代表取締役 池田 重樹 1/3

会議がビジネスの重要な要素であることは、誰しもが認めるところでしょう。しかし会議の効果や重要性は明確にしにくく、会議運営そのものに課題をかかえ ている企業も少なくありません。その問題を解決しないままテレビ会議などのITツールを導入しても、有効活用に至らないケースがほとんどです。
VTVジャパン2012年特別対談では、株式会社LDSS 代表取締役 池田重樹氏をお招きし、「ビジネスを成長させるために会議をいかに活用していくのか」をテーマに、弊社代表の栢野がお話しを伺いました。

池田重樹氏mark01ゲストプロフィール

株式会社LDSS
代表取締役 池田 重樹氏 (いけだ しげき)

1956年 滋賀県大津市生まれ。立命館大学法学部 卒業

【株式会社LDSS 事業内容】
・オリジナルテンプレートを使った企業研修、セミナー講師、コンサルティング、 講座開催
・デザインテンプレート制作販売及び貸与
・LDSSキットメンバーズ登録制度実施 (経営計画作成Kits、事業承継・相続対策Kits、起業支援Kits)


株式会社LDSS ホームページ LDSS

「大きい企業」はもう古い。「強い企業」を目指す企業が増えている
栢野
私は日ごろから、自社のビジネスを成長させていくためには、映像という切り口から伸ばしていく方向と、会議という切り口から伸ばしていく方向の2つがある と考えています。映像はハードウェアといいますか、技術やテクノロジーに分類できます。一方、会議は人間的要素も含めた、いわばソフトウェアですから、会 議って何だろう、会議ってどうやるの、というところから掘り下げていく必要があります。いわゆる「すごい会議」っていうのもそれですね。
以前に特別対談でお話を伺った日本大学商学部の児玉教授は、「ビジネスにドライブをかけていくには会議が必要だ」とおっしゃっていました。確かに、会議がビジネスの大事な要素であることは、間違いないことなんです。
池田氏
私もその通りだと思います。
少し違う角度からみてみると、今後は「強い企業」を目指す企業が増えてくると思います。これには時代感覚も影響しているでしょう。経済環境であるとか、国際環境であるとか、グローバリズムとローカリズムが同時進行しているとか、いろんな要素が影響して、企業は原点に戻って「強い企業」を目指そうとしている。これは僕が、企業でコンサルティングをさせていただいているなかで感じていることです。
栢野
「強い企業」ですか。
池田氏

「大きい企業」になるというのは、ちょっと時代錯誤感が否めませんね。「いかに強い企業にするか」「サバイバルできる企業にするか」という方向に視点が移ってきていますね。 そして「強い企業」になるには、僕は3つくらい条件があると思うんです。


1つは環境変化対応力というものです。
これは、なぜマンモスが絶滅して、なぜゴキブリがサバイブしたのかという、あのダーウィニズムからきている言葉ですね。企業も激変していく環境にいかに対 応していくかが、1つの条件になるんじゃないかと思うんです。その時に欠かせないのがパースペクティブ、見渡しと見通しですね。空間的には周りや状況を広 く見渡す力、時間軸的にはより遠くを見通す力です。


2つ目は、ビジョンと理念です。
ビジョン(将来像)は辿りつけばそこはどのようなところなのかが目に見えるように描かれてなければなりませんし、併せて信じて疑わない、生きている証・背骨とでもいうべき理念が必要でしょう。その二点を結ぶことでブレを生じさせないようにするべきですね。


3つ目は企業文化・風土です。
会議というものに一番つながっていくのは、たぶんこの企業文化・風土でしょう。どんな環境に置かれても這い上がってくる、逆境に負けない、気持ちが折れな い、なんとかする、とかですね。これが文化や風土だと思うんです。こういうものが「強い企業」にはあります。


こんなこと言ったら叱られるかもしれませんが、たとえば「いまの日本という国にビジョンがあります か?」って問われたら、甚だ心もとないと言わざるを得ないでしょう。あるいは政治を動かしている人たちに理念があるだろうか、哲学があるだろうか、と問わ れても、こちらもちょっと心もとない。
でも風土は確かにあるんですよね。それを一番実感できたのが、あの「3.11」で各国から評価・称賛された部分じゃないかと思います。この風土というものが、企業にも非常に重要なことだと思うんです。

栢野
「強い企業」には、その企業の風土が存在しているということですね。
池田氏
しかし、風土というものは非常に難しいんです。みなさん、それぞれ故郷が違うと郷土の風土もそれぞれですよね。県民性みたいなものです。学校にもそれぞれの校風がありますし、ひとつひとつのご家庭にも家風のようなものがあります。
こういったことを考えると、企業文化・風土というのは非常に手ごわいんです。でも、その根本にあるものが何かと考えた場合、僕は、それはコミュニケーショ ンだと思っています。どのような言語を使い、どのような思考形成をし、なにを価値の中心に置いているのかはすべてコミュニケーションにまつわることです。
池田氏し たがって、会議というコミュニケーションのコア形態は、僕はやはり企業風土の核になる部分じゃないかと思います。会議がどのように運営されているのか、あ るいはその会議でどのようなことが発言されていくのか、知識が創造されていくのかなど、こういったものすべてが企業風土や文化のようなものを作って行くと 思います。
栢野
栢野なるほど。会議を見ていくと、その企業がどんな風土・文化をもっているのか、あるいはそのポテンシャルの高さといったものが全部見えてくるんですね。
池田氏
ちょっと視点を変えると、企業文化・風土というのは非常に大事な経営資産なんです。それじゃあ、経営資産っていったいなんなんだろうと。
よく言われるのは「人・物・金」ですよね。その3つは、目に見える、手に触れることのできる資産です。パリティーに見ると、当然目に見えないもの、直接には手に触れることができないものも3つあります。「情報・方法・文化」です。フィルタリングされた上質の情報で組立てられた経営に関する様々な方法を正しく動かすOS=文化というイメージです。
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