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テレビ会議用語集
Opus [読み方:おーぱす]

Opus [読み方:おーぱす]

IETFでRFC 6716(2012年9月発行)として標準化された音声符号化方式である。符号化アルゴリズムは、8kHzまでの音声信号に有効な直線予測符号化(LPC、Linear Predictive Coding)と8kHz以上で効果を発揮する変形離散コサイン変換(MDCT、Modified DCT)のハイブリッドである。前者はSILKを改良したもの、後者はCELT (Constant Energy Lapped Transform)を改良したもので、両者を組み合わせることで、狭帯域(電話帯域)音声からフルバンド音声まで動作する汎用的な音声符号化を得ている。
Opusの入力音声標本化周波数は8、12、16、24、48kHz、出力ビットレートはステレオなど多チャネルの場合を含め、6〜510kbpsの仕様となっている。典型的な動作点として

  • 狭帯域音声 -- 8〜12kbps
  • 広帯域音声 -- 16〜20kbps
  • フルバンド音声 -- 28〜40kbps(注:超広帯域音声の場合も含む)
  • フルバンドモノ音楽 -- 48〜64kbps
  • フルバンドステレオ音楽 -- 64〜128kbps

が示されている。
Opusアルゴリズムの遅延は5〜65.2ms(デフォルトは26.5ms)で電話やテレビ会議のようなリアルタイム通信への適用に必要な低遅延の要求条件も満たしている。 RFC 6716には実装に資するため参照ソフトウェアが含まれている。 WebRTCでは、RFC 7874(2016年5月発行)で音声符号化はOpusとG.711を必須と規定している。