RESOLUTION Vol.11
聞き取りやすい音声は「マイクだけ」ではつくれない?
オンライン会議の音声品質を左右する4つのステップのおなはし
聞き取りやすい音声は「マイクだけ」ではつくれない?
オンライン会議の音声品質を左右する4つのステップのおなはし

オンライン会議でよく聞かれるお悩みが、「音声」です。音声が聞き取りづらいと、発言内容を理解する際、認知機能などに負荷がかかり、理解力・判断力・反応スピードなど会議でのパフォーマンスにも影響することが、実証実験(※)でも明らかになっています。
今回は、オンライン会議で聞き取りやすい音声を実現するために知っておきたいポイントについて解説します。
※ 株式会社NTTデータ経営研究所、シュア・ジャパン株式会社による共同実証実験
『Web会議の音質が、従業員のストレスを招く~会議音質の違いによる生体ストレス反応への影響を検証した実証実験とその考察~』
音声品質は「マイクだけ」では改善できないことも?
音声品質の改善に着手する際、まず検討するのが「マイク」です。
弊社でも、「オンライン会議の音声が良くないのでマイクを見直したい」といったご相談を多くいただきます。
しかし、高性能なマイクに変更したり、台数を増やしたりしても、期待したほどの効果が得られない、あるいは「別の音声トラブルが!」といったケースも見受けられます。マイクは「集音するための機器」なので、集音性能の向上には効果的ですが、音声品質の問題が集音以外の要因による場合は別のアプローチが必要になります。
音声はどうやって接続先の相手に届いている?
オンライン会議の音声は、大きく分けると「集音」「処理」「伝送」「再生」の4つのステップを経て、接続相手に届きます。このいずれかに問題があると、最終的な音声品質に影響が出てしまいます。それぞれのステップが音声品質にどのように関わっているのか、順に見ていきましょう。
集音
話者の声はまず、マイクによって集音されます。
「集音」では、マイクの性能だけでなく、マイクと話者の距離や会議室の環境も音声品質に大きく影響します。マイクで拾われた音声はアナログ信号として扱われ、その後デジタルデータへと変換されます。このとき集音された音声の状態が良くないと、後の工程での補正が難しく、聞き取りづらさにつながります。
処理
デジタル化された音声に、ノイズやエコーの除去、音量の自動調整などの処理を行います。
一連の処理は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)と呼ばれる専用機器や、会議用デバイスに搭載された音声処理機能が行いますが、十分な機能が備わっていなかったり、適切な設定がされていない場合は、かえって聞き取りづらさを招く原因にもなります。
伝送
処理された音声は、ネットワークを通じて相手に送られます。
「伝送」では、回線品質や通信環境が大きく影響します。通信が不安定な場合、音声の途切れや遅延が発生し、会話のテンポや理解に影響を与えます。集音や処理が適切でも、伝送に問題があると音声品質は大きく損なわれます。
再生
最後に、相手側のスピーカーから音声が再生されます。
「再生」では、スピーカーの性能や配置、相手側の環境(周囲の騒音など)が影響します。再生環境が適切でない場合、音声が聞き取りにくくなったり、座席ごとに音量差が生じたりします。つまり、受信側の環境も含めて考えることで「聞き取りやすさ」は成立します。

「マイク(内蔵DSP)の機能では環境を整えるのが難しい」「より確実にノイズを抑えたい」場合は、会議に参加する機器側の処理能力で改善する方法もあります。
例えば、Microsoft Teams RoomsをProライセンスで運用すると利用できる「AIノイズ除去」のように、専用機ならではの処理能力とAI技術を組み合わせることで、高度なノイズ抑制を実現できるケースもあります。
オンライン会議の音声は複数の要素が連携して成り立っています。
また、音声品質の問題は自分では気づきにくく、相手に指摘されて初めて発覚することも少なくありません。接続する会議室それぞれが、集音から再生までの流れ全体を踏まえて、会議環境を整えることが重要です。
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