G.719 [読み方:じー・なないちきゅー]
2008年にITU-Tでは初めて標準化された、音声帯域20Hz〜20kHzのフルバンド音声圧縮符号化方式。基本的アルゴリズムは変換符号化で、適応時間解像度、適応ビット割り当て、ベクトル量子化を用いている。符号器入力は48kHz標本化の16ビットPCM信号で、20msで1フレームを構成する。復号器も含めた処理遅延は40ms、テレビ会議など会話形通信サービスへの応用を考慮し、低遅延、低複雑度の実装を可能にしている。
通信速度はモノラルの場合32〜128kbps、ステレオの場合64〜256kbpsである。
監修・執筆者紹介

大久保 榮
元VTVジャパン株式会社 技術戦略アドバイザー 博士(工学,早稲田大学), IEEE Fellow