G.728 [読み方:じー・ななにーはち]
1992年にITU-Tが標準化した音声符号化方式(プロトコル)で、音声帯域が3.4kHz、伝送レートが16kbpsである。符号器入力はG.711出力相当で、アルゴリズム遅延は8kHz標本化5標本分0.625msの低遅延、音質はアナログ電話と同程度である。符号化アルゴリズムはLD-CELP(Low Delay CELP、低遅延CELP)と呼ばれ、基本は音声分析合成符号化で、会話形サービスに必要な低遅延の実現に工夫をこらしている。
G.711と同程度の音質だが伝送レートが少なくてすむので、低ビットレートでのテレビ会議で利用される。
監修・執筆者紹介

大久保 榮
元VTVジャパン株式会社 技術戦略アドバイザー 博士(工学,早稲田大学), IEEE Fellow