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テレビ会議用語集
NAT[読み方:なっと]

NAT[読み方:なっと]

Network Address Translation(ネットワークアドレス変換)を表す頭字語で、ネットワーク機能要素もしくはその機能を有する装置の名称である。インターネットと社内などのプライベートネットワークを結ぶ働きをする。
インターネットで使用するIPアドレスには、グローバルIPアドレスとローカルIPアドレスがある。
グローバルIPアドレスは、世界中で唯一であり、その付与は公的機関(日本では社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター、略称JPNIC)を通じて行われる。
一方、ローカルIPアドレスは、社内、家庭内など閉じた範囲でのみ使われるIPアドレスで、その付与は利用者に委ねられている。具体的には10.[0-255].[0-255].[0-255]あるいは172.[16-31].[0-255].[0-255]あるいは192.168.[0-255].[0-255]のアドレス値をとる。異なる会社あるいは家庭の間であれば、同一のアドレスが共存しうる。
このグローバルIPアドレスとローカルIPアドレスの間の対応関係を定めるのがNATの機能である。NATは、アドレスの対応関係が固定しているスタティック(静的)NATと、通信の都度変化するダイナミック(動的)NATに分かれる。
NATの使用により、限られたIPアドレス数(IPv4では合計43億)を実質的に拡張することができ、また通常NATの外から内側にはアクセスできないことから、プライベートネットワークを外からの侵入に対し護ることができる。

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監修・執筆者紹介

大久保先生

大久保 榮

元VTVジャパン株式会社 技術戦略アドバイザー 博士(工学,早稲田大学), IEEE Fellow