パケット
Packet
バイトで構成されるディジタル・データを一定数集めて塊にしたもので、ネットワークによるデータ転送の単位となる。packetはもともと郵便小包を意味し、包むことで荷物の中味を問わず一様に配送できるのと同様、取引決済データのように間欠的に発生するディジタル・データも、映像や音声のように連続的に発生するディジタル・データもパケット化することにより、同じネットワークで配送することができる。
一つのパケットは、転送すべきデータのペイロード(payload)、その前に付いて宛先やデータ種別などを示すヘッダ(header)、ペイロードの後ろに付いて伝送中に誤りが発生したか否かを検出する為などのトレーラ(trailer)、の3要素から構成される。トレーラは付かない場合も多い。ヘッダに書かれた情報でパケット処理の仕方(プロトコル)が決まる。
通信のレイヤ毎に多様なパケット構成が定義される。代表的パケットはIPパケットで、インターネットに代表されるIPパケット交換網のネットワークレイヤとして機能する。
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監修・執筆者紹介

大久保 榮
元VTVジャパン株式会社 技術戦略アドバイザー 博士(工学,早稲田大学), IEEE Fellow
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