プロトコル
Protocol
通信規約を意味する。もともとは、外交上の儀礼のように公式の場で正しく振る舞う規則を表す用語である。
電気通信の世界では、送り側と受け側でメッセージをやり取りするが、それがうまくゆくためには、いかにメッセージを表現するか、その結果をいかにして通信チャネルに乗せるか、受信した信号からいかにして元のメッセージに戻すか、制御コマンドを受信したらどのように動作すればよいか、通信チャネル上の雑音などで予期しない事態が発生したらどうするか、など多岐にわたる規則を送信側と受信側で共有することが必要である。これら個々の通信規約をプロトコルと呼ぶ。
テレビ会議システムのようなマルチメディアでかつ総合的な通信システムの場合、多くの機能に関わるプロトコルが必要であり、一つの機能についても物理的な機能からアプリケーションの機能まで多層的なプロトコルが必要になる。システム全体が動くためのプロトコル群はプロトコル・スタック(Protocol Stack)と呼ばれる。
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テレビ会議の基礎がわかる技術解説シリーズの第6部。ネットワークを通じてコンピュータ同士が通信を行なうときに、情報をやり取りする手順などを定めた約束事をプロトコルという。テレビ会議システムにおける「プロトコル」の役割について解説。
監修・執筆者紹介

大久保 榮
元VTVジャパン株式会社 技術戦略アドバイザー 博士(工学,早稲田大学), IEEE Fellow