MPEG [読み方：えむぺぐ]
Motion Picture Experts Groupを表す。国際標準化機関の一つであるISO/IEC JTC1傘下の専門家グループSC29/WG11のグループ名で、このグループは音声、映像とそれを組み合わせたマルチメディア情報の符号化に関する標準化を行っている。成果物である標準にもMPEGの呼称が使われ、これまでにMPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、MPEG-7、MPEG-21ほかが策定された。
1980年代の終わり、動画像の符号化標準は、ITU-TでH.261が作業中であった。これはテレビ会議などのためのリアルタイム映像の符号化方式として規定されているため、CDやハードディスクなどの蓄積メディアに用いる動画の符号化方式が求められ、1988年にMPEGが創設された。その成果がMPEG-1（ISO/IEC 11172-2）である。 しかし、これ以後の標準は、通信、放送、蓄積、コンピュータのどの用途にも共通に使える汎用の符号化が志向され、MPEG-2（ISO/IEC 13818-2、ITU-TではH.262）、MPEG-4 Part 10（ISO/IEC 14496-10、ITU-TではH.264）、HEVC（ISO/IEC 23008-2、ITU-TではH.265）はITU-Tとの共同作業による標準である。
